スターサファイア-2-プレビュー



【resume】








「……やまもと、」

真っ先に視界に入るのはその目立つ銀色の髪でも印象的な緑の瞳でもなく、自分の名前を紡ぐ唇。
それ、が柔らかく、温かいことを、山本は知っている。


「やまもと」


焦れたようにもう一度名前を呼ばれる。けれど何処か恍惚とした表情をしている山本の耳には届いていないようだ。


「山本!聞いてんのかテメェ!!」
「っご、ごめん!何!?」



二度のシカトは気の短い彼を怒らせるには十分だった様で、胸元を掴まれ耳元で怒鳴られた。
キーンとする右耳を押さえながら、はっと我に返ると、彼はふん、と鼻を鳴らしてから楽屋の壁に掛けられていたカレンダーを指さす。



「今言ってた映画。来週の土曜でいいんだよな?」


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