LIFEプレビュー
「うりー…うーりー」
一足先に目が覚めて、ふらふらと良い匂いがするキッチンへ向かっていたところに名前を呼ばれ瓜は振り向く。
声がしたのはつい先程まで眠っていたベッドから。にょおん、と返事をするように鳴いてから、瓜はくるりと体を反転させて軽い足取りでベッドルームへと戻った。
広い寝室の中央にあるダブルベッドの上に名前を呼んだ本人が居る。
一応起きてはいるようだが、起き上がる気力もないのか枕に顔を埋めたまま動こうとしないのが瓜の主人だ。
瓜は先程抜け出したばかりのベッドへ再び飛び乗って、寝癖だらけの銀の髪の毛に鼻先を埋めた。
「にょおん、」
はやくおきて、と急かしているのが判ったのか、主人がんん、と唸りながら漸く顔を上げる。枕の跡が付いている頬をぺろぺろと舐めると、擽ったいと主人が僅かに笑った。
「んー…起き、るってば」
起きる、と言いながらも動きはかなり緩慢で、一分程経って漸く肩が持ち上がる程度だ。
いい加減苛々して来た(気の短さは主人譲りだ)瓜は、自慢の爪を出して主人の腕をガリ、と引っかいた。
「ってぇ!!」
悲鳴を上げた主人は、眉を吊り上げて瓜の首根っこを掴む。
「何すんだバカ猫!!」
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